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01 きっかけは、YouTube のおすすめ動画
ある日、何気なく YouTube を眺めていたら、「バイブコーディング(Vibe Coding)」 という言葉が目に飛び込んできました。
コードを一行ずつ書くのではなく、「こんなアプリがほしい」とAIに話しかけ、出てきたものを動かしてはまた注文する。プログラムの細部より雰囲気(vibe) で作っていく——そんな新しい開発スタイルです。
言葉で伝えるだけで、アプリができあがっていく。 正直、ちょっと衝撃でした。
02 でも、それを「自分の PC の中だけ」でやれないか?
動画で使われていたのは、クラウドの巨大な AI サービスでした。便利なのは間違いない。けれど、ふと思ったのです。
これ、手元のローカル LLM だけで実現できないだろうか?
ネットの向こうの AI に頼らず、自宅のマシンの GPU で動くオープンなモデルだけで、仕様書からアプリを作り上げる。利用料も気にせず、夜通し何度でも試せる。できたら、面白いに決まっています。
AutoDev LG とは
仕様書を渡すと、ローカル LLM たちが 設計 → テスト作成 → 実装 → 検証 → 修正 を自動で繰り返し、動くアプリを仕上げるフレームワーク。「LG」はワークフローの骨組みに使っている LangGraph から。コーディング担当には OpenHands を使っています。
03 GPU が増えていく病
最初の挑戦は 7 月末。安いと評判の DeepSeek に 2 ドルだけ課金し、AI に作らせてみました。ところが機能を足すたびに前の機能が消えていくデグレ地獄で、1 日で飽きてしまいます。
それから約 1 か月。「ゲームを快適にしたい」という、もっともらしい理由で GPU を買い替えたのが運の尽きでした。
08-27 RTX 5070 → 5070 Ti へ。フリマで 169,800 円。同日「大きい LLM も試したい」と 5060 Ti 16GB も購入。(どうかしてる)
09-03 5060 Ti を さらに 2 枚 。(どうかしてる)
09-04 5060 Ti を さらに 1 枚 。合計 5 枚。挿せる PC はまだ無い。(いかれてる)
09-06 「GPU を増やしても DeepSeek じゃなぁ」と悩んでいたら、ChatGPT Plus 1 か月無料の知らせ。即契約。相談するうちに、いまの AutoDev LG の構想がぼんやりと固まってくる
09-08 ケースを LIAN LI O11D EVO XL に交換(でかい)。愛用のゲーミングマザーにライザーケーブルで 5 枚ぶっこみ、VRAM 80GB 完成
サーバー用マザーには手が出ない。 だからライザーケーブルで、ぶっこむ。
そしてこの日から、ChatGPT に AutoDev LG を作らせ、ローカル LLM でテストする日々が始まりました。……と思ったら ChatGPT はすぐに利用上限へ。同じ日に Claude Pro も契約し、実行→失敗→修正の長い旅が幕を開けます。
04 小さなモデルたちの、チーム戦
ローカルで動く LLM は、クラウドの最先端モデルほど賢くはありません。1 体に全部任せると、途中で迷子になったり、テストを勘違いしたりします。
そこで AutoDev LG では、複数のモデルに役割を分けました。全体を指揮するリーダー 、手を動かすワーカー 、成果物をチェックするレビュアー 。誰かが行き詰まれば別のモデルにバトンを渡す——まるで小さな開発チームです。
動かしているのは、GeForce RTX 5070 Ti 1 枚と 5060 Ti 4 枚、合計 5 枚の GPU。Qwen、Gemma、gpt-oss といったオープンモデルが、この上で入れ替わり立ち替わり働いています。
そして、このチームの外側にも役割分担があります。
人間・Claude Code・AutoDev LG の役割分担
👤 人間 :「インベーダーゲームを作って」のように、作りたいアプリを伝える。評価するのはできあがったアプリだけで、機能が足りなければ簡単に指示するだけ。アプリの仕様書なんて、正直見てすらいません(笑)。AutoDev LG 自体の目標・方針・仕様の変更は、Claude Code から相談を受けて人間が決めます。
🛠 Claude Code :依頼をもとに AutoDev LG に渡す仕様書を書き、AutoDev LG を動かして、失敗したら AutoDev LG そのものを直す。
⚙️ AutoDev LG :仕様書を受け取り、ローカル LLM のチームでアプリを作る。
詳しい流れは仕組みページ で図にしています。
05 失敗して、直して、また回す
最初のお題は、Tkinter で作る小さなtaskboard (タスク管理アプリ)。追加・削除・状態変更ができるだけのアプリです。それでも、最初はまったく完走しませんでした。
run(1 回の自動開発)を回し、どこでつまずいたかを分析し、フレームワークを直して版を上げる。その繰り返しで、版番号はあっという間に 100 を超えました。
2026-07-30 前日譚。DeepSeek に 2 ドル課金して挑戦するも、機能を足すたび前の機能が消えるデグレ地獄で 1 日で飽きる
2026-08-27 〜 09-04 GPU が 1 枚、2 枚、4 枚、5 枚と増殖
2026-09-08 VRAM 80GB 環境が完成。ChatGPT と Claude を相棒に開発スタート
2026-09-09 最初の試作。まだ 1 本の Python スクリプトだった
2026-09-13 LangGraph ベースの「LG」系列へ作り直し
2026-09-14 taskboard で初めての PASS。自動でアプリが完成した瞬間。……ただし、その後はしばらく失敗続き
2026-09-21 1 週間ぶりの PASS。ここから「たまたま」を「毎回」にする安定化の戦いへ
2026-09-22 「いずれ iPhone アプリも作るから」と自分に言い聞かせて Mac mini を購入。今のところ出番なし(笑)
2026-09-26 taskboard で 3 回連続 PASS を達成
2026-09-27 YouTube で見つけた Hermes Agent に飛びつくも、ローカル LLM では使い物にならず。一日ムダにして AutoDev LG に戻る(その間もローカル LLM たちは黙々と 9 回挑戦)
2026-09-28 開発環境(WSL)が丸ごと消える事件。バックアップから一日で復旧
いま 次のお題「インベーダーゲーム」に挑戦中。目標は 3 回連続 PASS
06 いま、どこまで来たか
ゴールは、もっと短い言葉だけで、もっといろいろなアプリを作れるようになること。まだ道の途中ですが、その日々の歩みは開発ログで毎日公開しています。
成功した日も、盛大にこけた日も。よかったら覗いてみてください。
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AutoDev LG — ローカル LLM でバイブコーディングを目指すプロジェクト