THE STORY OF AUTODEV LG

「雰囲気で作る」を、
自分の PC だけで
やってみたかった。

YouTube で出会ったひとつの言葉から、ローカル LLM だけでアプリを自動開発する仕組みづくりが始まりました。

01きっかけは、YouTube のおすすめ動画

ある日、何気なく YouTube を眺めていたら、「バイブコーディング(Vibe Coding)」という言葉が目に飛び込んできました。

コードを一行ずつ書くのではなく、「こんなアプリがほしい」とAIに話しかけ、出てきたものを動かしてはまた注文する。プログラムの細部より雰囲気(vibe)で作っていく——そんな新しい開発スタイルです。

言葉で伝えるだけで、アプリができあがっていく。
正直、ちょっと衝撃でした。

02でも、それを「自分の PC の中だけ」でやれないか?

動画で使われていたのは、クラウドの巨大な AI サービスでした。便利なのは間違いない。けれど、ふと思ったのです。

これ、手元のローカル LLM だけで実現できないだろうか?

ネットの向こうの AI に頼らず、自宅のマシンの GPU で動くオープンなモデルだけで、仕様書からアプリを作り上げる。利用料も気にせず、夜通し何度でも試せる。できたら、面白いに決まっています。

AutoDev LG とは
仕様書を渡すと、ローカル LLM たちが 設計 → テスト作成 → 実装 → 検証 → 修正 を自動で繰り返し、動くアプリを仕上げるフレームワーク。「LG」はワークフローの骨組みに使っている LangGraph から。コーディング担当には OpenHands を使っています。

03GPU が増えていく病

最初の挑戦は 7 月末。安いと評判の DeepSeek に 2 ドルだけ課金し、AI に作らせてみました。ところが機能を足すたびに前の機能が消えていくデグレ地獄で、1 日で飽きてしまいます。

それから約 1 か月。「ゲームを快適にしたい」という、もっともらしい理由で GPU を買い替えたのが運の尽きでした。

サーバー用マザーには手が出ない。
だからライザーケーブルで、ぶっこむ。

そしてこの日から、ChatGPT に AutoDev LG を作らせ、ローカル LLM でテストする日々が始まりました。……と思ったら ChatGPT はすぐに利用上限へ。同じ日に Claude Pro も契約し、実行→失敗→修正の長い旅が幕を開けます。

04小さなモデルたちの、チーム戦

ローカルで動く LLM は、クラウドの最先端モデルほど賢くはありません。1 体に全部任せると、途中で迷子になったり、テストを勘違いしたりします。

そこで AutoDev LG では、複数のモデルに役割を分けました。全体を指揮するリーダー、手を動かすワーカー、成果物をチェックするレビュアー。誰かが行き詰まれば別のモデルにバトンを渡す——まるで小さな開発チームです。

動かしているのは、GeForce RTX 5070 Ti 1 枚と 5060 Ti 4 枚、合計 5 枚の GPU。Qwen、Gemma、gpt-oss といったオープンモデルが、この上で入れ替わり立ち替わり働いています。

そして、このチームの外側にも役割分担があります。

人間・Claude Code・AutoDev LG の役割分担
👤 人間:「インベーダーゲームを作って」のように、作りたいアプリを伝える。評価するのはできあがったアプリだけで、機能が足りなければ簡単に指示するだけ。アプリの仕様書なんて、正直見てすらいません(笑)。AutoDev LG 自体の目標・方針・仕様の変更は、Claude Code から相談を受けて人間が決めます。
🛠 Claude Code:依頼をもとに AutoDev LG に渡す仕様書を書き、AutoDev LG を動かして、失敗したら AutoDev LG そのものを直す。
⚙️ AutoDev LG:仕様書を受け取り、ローカル LLM のチームでアプリを作る。

詳しい流れは仕組みページで図にしています。

05失敗して、直して、また回す

最初のお題は、Tkinter で作る小さなtaskboard(タスク管理アプリ)。追加・削除・状態変更ができるだけのアプリです。それでも、最初はまったく完走しませんでした。

run(1 回の自動開発)を回し、どこでつまずいたかを分析し、フレームワークを直して版を上げる。その繰り返しで、版番号はあっという間に 100 を超えました。

06いま、どこまで来たか

140+
改良した版の数
100+
AutoDev LG の run の回数
1,200+
フレームワーク自身のテスト
5
働いている GPU

ゴールは、もっと短い言葉だけで、もっといろいろなアプリを作れるようになること。まだ道の途中ですが、その日々の歩みは開発ログで毎日公開しています。

成功した日も、盛大にこけた日も。よかったら覗いてみてください。

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